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ランニングを強制されない

今日、久々にランニングをした。母の趣味がこれだから身近なものではあったのだけれど、これまでなかなか気が進まなかったのは高校時代の負の遺産だろう。

というのも、高校時代ランニングは強制的にさせられるものだった。ノルマのタイムが決められていて、コーチが立っていて、ライバルがより早いタイムで走っていて、マネージャーが「58,59,5分!1,2」と周回ごとにタイムを刻んでいる。ランニングとはそういう類のものだという認識しか自分の中でなかったのである。

特にやっかいだったのが「インターバル走」という類のものだ。60秒割り当てられるとする。その中でラン・休憩を全てやりきらなければいけない。遅く走れば走るほど休憩時間が奪われていく。ただ当時は【アクエリアスを飲めばとりあえず次は走れる】とかいう全くもって意味不明な根拠で走り続けていた。本当になんだったんだろうかあれは。

まあそんなことをさんざん経験してきたせいで走ることに対して気が向かず、大学入学後はそういったものから遠ざかってきた。しかしここ数日、サークルのBOXに導入されたワンダーコアを気に入ってしまい、毎日のように腹筋を鍛えていると体幹の筋肉が少しばかり戻ってきた気がしたので走ってみた。「いけるんじゃないか」と思った。

あながちいけた。引退後何度かランニングを試みた時の倍は走れた。体幹に意識を置いたランニングフォームは自分には合っているらしい。だがしかしbut、長く走って歩きモードに入ったとき両太ももを鈍痛が襲った。そう、膝ガクガクである。これは長らく経験したことがなかった。少し情けなかった。たかが5、6キロで、ある。三年前は山道20キロをどうにか走りきったこともある。そのときですら膝ガクガクはならなかった。腹筋があるぶん走っているときは大丈夫だったがすでに足は悲鳴をあげていた。無理させてごめん。

しかしながら走ることの気持ち良さを初めて覚えた。今日のランニングは全て自発的なものだ。ペースも、周回二周目に赴く判断も、全て自分によるものだ。マネージャーにタイムを刻まれることもなければ、ペースを競い合うライバルもいないのである。ああ、マイペースっていいなあと思った。

大学生になってから「自分で決める」ということを迫られる場面が増えたとつくづく思う。昨年はけっこうそれが悩みのタネになったりしたのだけれど、今年はなんだか心強い味方のような気がしてならない。ビバ・自由。