ぼくとGLAYの出会いを思い出す。

疲れた時、ストレスが溜まった時は不思議と懐古してしまう癖がある。懐かしむだけでは前に進めないけど、懐かしんで元気になれば、前に進む気力が生まれて、結果的に前に進めるからオールオッケーなのだ。

話は変わって僕とロックバンド・GLAYの出会いだ。今から6年前になる(びっくり)、中学2年生の頃。当時の僕は本当にB’zしか聴いていなかった。それ以外の音楽で受け付けていたのは中島みゆきくらいという、ある種ハードロックな音楽の趣味をしていた。そんな僕はある日iTunes Storeでの試聴という習慣をつけ始めたのだが、その時偶然、GLAYの"LAYLA"という楽曲に出会った。LAYLAGLAYのメンバー4人がそれぞれ製作した楽曲で占められる"G4"シリーズの第一弾の収録曲で、当時発売して間もない頃だったため「GLAY」と検索すると上の方に出て来たのだろう。そしてこれが大切なことだが、おそらく同じく上の方にあったであろう有名曲"HOWEVER"や"Winter, again"などを僕はスルーしていた(実際に聴くことになるのは2年後)。この曲いいな、と思いずっと聴いていた。
そして高校生になり、さすがにB’z以外も聴き始めた頃、ようやくその2曲、そして"誘惑"との出会いを果たす。その当時入り浸っていたインターネット掲示板の友人(4歳年上)に「GLAYはいいぞ」と勧められたからだろう。その時僕はボーカルのTERUさんの歌声にべた惚れした。なんてかっこいい声なんだ、と。今専門的な言葉を付け加えると、彼のファルセットが醸し出す切なさの情景に惚れていた、といったところか。
それから僕は、野球をやっていて今ほど音楽を聴く時間がないとはいえ、ずっとGLAYを聴いていた。名盤"BELOVED"を何周しただろう。僕に勧められてGLAYを聴きだした女の子(V系ファンとかではなく、本当に普通の音楽の趣味をしている子)がいたほどである。彼女のお気に入りは"つづれ織り"だった。
しかし、大学生になり、back numberというバンドにハマった上に、それ以外の音楽にも興味が出てしまい、GLAY一辺倒というわけではなくなった。ファンクラブには所属しているため、今年の3月には初めてライブにも行けた。間近で聴く"Winter, again"には心震わされた。

しかしそれでも、聴く数は減った。何故だろう…とずっと考えていたが、今彼らの音楽を聴きながら、不意に高校生活が頭の中で駆け巡っているのを感じる。大人が、自分の青春時代の音楽を今でも懐古して聴くのと同じことをしている自分に気がついたのだ。1996年、GLAYの"グロリアス"が収録されたアルバム、"BEAT OUT!"がリリースされた年に生まれた僕の青春ソングはGLAYの楽曲たちだ。GLAYは、過去の自分の生活を彩った。だから今、聴く必要に迫られないのだな、と納得した。そういうことにしておこう、と飲み込む。GLAY、ありがとう。

最近やたらとアニメタイアップの多いGLAYだけど、今年の1月の"Supernova Express 2016"を聴いて、変わらないGLAYを見れたことに喜びを感じた。だからまあ大丈夫。

やらなきゃ!前を見なきゃ!振り返っちゃダメだ!と思ってた頃はめちゃくちゃしんどかった。ずっとそう自分の中で強いてきた。そうやって生きてきたけれど。最近は敢えて振り返って、懐かしくなって、元気をもらって、また進めるというサイクルが自分の中に生まれ始めている。これは、過去の自分にかなり感謝しなきゃ行けないと思う。

"ここではない、どこかへ"を聴きながら、文章を結ぶ。